田舎暮らしと本と映画。

邦画と本と美味しいもののこと。旅と神社と美しいものが好き。

三浦しをん 「ののはな通信」

三浦しをんさんの新刊「ののはな通信」を読みました。

 

 

 

(あらすじ)

昭和59年。

お嬢様女子高・聖フランチェスカ高校に通う、ののとはな。

 

ののは成績優秀、自称「聖フランチェスカで一番貧乏な家庭」

はなは自称「あんまり頭がよくない」、父は外交官の帰国子女。

二人は親友、そして親友を越えた特別な感情も持ち合っている。

 

昭和59年から始まる二人の手紙、

大学生になり、社会人になり、疎遠になる時期も挟み、

授業中に回す手紙、郵便、

そしてメールになってもふたりのやりとりは続く。

 

以下ネタバレあります。

 

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昭和59年(1984年)春から平成23年(2011年)春までの、

二人の書簡(メール)のやり取りだけで進む物語。

 

女子高生時代のやりとりは、

マンガの話だったり、クラスの噂だったり、

中二病のような妄想のやりとりだったり、

 

自分の学生時代を振り返れば、

確かに同レベルの手紙のやりとりをしていた覚えがあるのだけど、

改まって読むとかなりつらいものがあり(笑)

「わ~・・・、これがずっと続くのかな、辛いな。」

と、心が折れそうになる。

 

でもしをんさんの新刊だし!と読み進めていくうちに、

ののもはなも大人の女性になってゆき、

後半はすごく読み応えがあって、一晩で一気に読んでしまった。

 

ののは基本的には女性のみを愛する女性で、

はなは男性も女性もニュートラルに愛する女性なのだけど、

そんな風にいちいち分類するのも野暮だなと思う。

 

誰もが、

はなみたいに自分が素直に「魅力的だな」

と思う人を好きでいればいいんだよね。

 

フリーライターとして働くののが、東北へ何度も足を運び、

地元の人たちに良くされて、心穏やかな時間について綴る度に

「ああ・・もうすぐ2011年が来る・・・」

と、心が苦しくなって、

 

同じころはなが暮らすアフリカの小国の内戦も日々激しさを増し、

「ああ、ののちゃんのことも心配なのに、はなちゃんも!

この国って本当にある国?

本当にある国なら2010年以降・・・?」

と、本を読む手を止めて、グーグルで検索してしまう。

 

結論の出ない結末。

 

でも生きている私たちだって、

いつだって把握しているのは「過去」と「今」だけで、

リアルな終わり方だと思った。

 

それでも物語の未来が明るいものだと確信したくて、

どこかに証拠になるようなものがないかと、

何度も後半を読み返した。

 

でも当たり前だけど、どんなに過去を確認しても、

未来が希望するような明るいものだと確信することはできない。

 

私達の人生も同じで、

結局できることは、過去を確認して一喜一憂することじゃなくて

未来につながる今を都度都度大切に生きることだなあと。

 

「まさか冒頭の『日出処の天子』の最終回できゃあきゃあ言い合い、

部屋の気配は生霊!?なんて手紙に書き合う少女たちに

のちにここまで考えさせられるとは!」

とにんまりする。

 

 

二人の女性の人生を追いながら描かれた愛の物語でした。

 

 

 

 

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