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原田マハ 「たゆたえども沈まず」

ブックレビュー 原田マハ「たゆたえども沈まず」

 

 2017年11月放送の「アメトーーク!『本屋で読書芸人』」

で紹介されています。

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

不遇の画家・ゴッホの「史実を元にしたフィクション」。

 

美術ものはとんと疎くて、ゴッホをテーマにしたと聞いても

「ゴッホ・・・、ひまわりの絵の人・・?

生きているうちは評価されなくて、耳を切っちゃう画家さんだっけ・・。」

くらいの知識しか出てこない。

 

実在する人物と架空の人物が登場人物として混在しながら物語は進む。

 

(あらすじ)

パリに魅せられた重吉(架空の人物)は、

大学時代の先輩であり、パリ在住の日本人美術商の林忠正

(富山県出身で明治時代に活躍した実在の人物。

パリに本拠地を置き、美術商としてパリで日本の浮世絵を取り扱い、

また当時は見向きもされなかった印象派の画家の作品を紹介した。)

の部下として働くこととなった。

 

重吉は日本美術商のサミュエル・ビング

(パリで美術商を営む実在の人物、ユダヤ系ドイツ人で、

日本の美術・芸術を欧米諸国に広く紹介した)

を介し、パリの画廊「グーピル商会」の支配人である

テオドルス・ファン・ゴッホという青年と出会う。

 

テオドルスは、画家フィンセント・ファン・ゴッホを生涯支えた

ゴッホの弟であった。

 

ゴッホの他にも実在の画家、画商、彼らを取り巻く人物、

そして作品が登場する。

 

ちゃんと世界観に入って読みたいので、

ちょこちょことスマホで検索して、

「そういう人なんだ」「この絵か」と確認しながら読み進める。

 

ちなみに表紙の絵は、1889年ゴッホ制作・油彩、

ニューヨーク近代美術館所蔵の「星月夜」です。

  

重吉の目線で、ゴッホを献身的に支えるテオと、

日本の浮世絵が欧米諸国の芸術界にどのような影響を与えたのかが描かれる。

 

正直しんどい。

あまりにも繊細で、そして激しいゴッホと、

それを痛々しいまでに支える、同じく繊細な気性のテオの姿。

 

重吉が優しく穏やかなキャラクターで、

そこから描かれる物語なので追い続けられるけど、

それでも読んでいて苦しくて、ところどころで休憩しながら読んだ。

 

芸術家を支える、って大変なことだなあ。

でも、あの繊細で激しい気性から生まれる絵だからこそ後世に残ったのかも。

 

あまりに辛い生涯だったので、

「どこかで生まれ変わったゴッホが、今は穏やかで幸せな日々を家族と過ごしていて、

絵は大好きなんだけど、へたっぴで、でも趣味としてずっと続けていて・・・、

みたいな世界線がありますように」

なんて、中学生みたいな妄想をしてしまう。

 

無知だった絵画の世界に触れることができたので、

また原田さんの別の芸術系作品も読みたいと思います。

 

 

 

 

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