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西村京太郎 「十津川警部 出雲伝説と木次線」

ブックレビュー 「十津川警部 出雲伝説と木次線」

 

 島根県が舞台となった「十津川警部シリーズ」が、

2018年1月に発売されました。

地元紙や地元書店でも大きく取り上げられて、

わくわくしながら手に取りました。

 

(あらすじ)

休暇中の警視庁捜査一課の亀井刑事は、

鉄道好きの息子と共に、島根県にいた。

 

三段スイッチバックで有名なJR木次線に乗車していた二人だったが、

突然の銃声が満席の車内に響き渡る。

 

車内にいた三人の中年男たちは60人の乗客に告げる。

「われわれはこの列車をトレインジャックした。」

 

犯人たちの要求は驚くべきものだった。

ースサノオの神社を潰せ。さもなくば人質は全員死ぬ!

 

 

まず「三段スイッチバック」とは何ぞや?という方が多いかと。

 

「スイッチバック」とは、急斜面を登る(または降りる)ために、

ジグザグに敷かれた道路または鉄道線路のこと。

 

スイッチバックは車両の近代化、新線の開通などで

現在では珍しいものとなっており、

特にこの三段式(Z型)は全国でも大変珍しい物なのだそうです。

 

 

犯人の要求である「スサノオの神社を潰せ」というのは、

スサノオノミコトを祭る神社を廃社にする、ということ。

 

スサノオノミコトといえばヤマタノオロチ伝説において、

島根県出雲市の斐伊川に現れる8つの頭を持つ大蛇を退治した神であるけれど、

そのスサノオを祭る神社をなぜ潰せと言うのか・・・?

 

予想外の犯人の要求に、

「???」と全く先の読めないまま読み進めるけれど、

馴染みのある駅名、地名が次々と登場してほっこりする。

 

近年、小説でも映像作品でも、手口が残忍で犯人が冷酷な作品が多く、

楽しみながらもどこか神経をすり減らしていて、

読後(視聴後)どっと疲れてしまったり、嫌~な気持ちになることが

「ミステリー作品を楽しむ上で引き換えにすること」と思っていたところがあった。

 

 

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でも西村京太郎さんの作品は優しくて、

「どうなるのだろう?」と思いながらも、

 

「あ・・、この犯人はきっと人質を殺したりしない」

「フィクションとはいえ、神社が壊されるようなこともない」

と、だんだん作品と犯人に対する信頼感が芽生えてきて(笑)

安心して読み進めることができました。

 

学生さんにも安心して進めることができます。

 

西村京太郎さんは平成29年に、

オリジナル著作が600冊目を達成されたそうで(!!)

 

「それならば、今回と同じ位ニッチなテーマで

島根に触れた作品があるのでは・・・」と調べてみると、

 

「十津川警部 出雲 殺意の一畑電車」

 

 !!!!!!

なんてニッチなの・・・。

こちらも是非読んでみたいと思います。

 

 

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