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今村昌弘「屍人荘の殺人」~第27回鮎川哲也賞受賞作・「このミステリーがすごい!」2018年版1位

ブックレビュー 今村昌弘「屍人荘の殺人」

 

少し前に突然ベタな「ザ・ミステリー」が読みたくなり、

「十角館の殺人」を読んだら楽しくて、

 

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次は何を読もうかな・・・、と調べていて、

こちらの作品を読むことにしました。

 

 

国内の主要ミステリランキングの中で、

「このミステリーがすごい!」

「本格ミステリ・ベスト10」

「週刊文春ミステリーベスト10」

この3つで1位を取った作品であり、

作者はこの作品がデビュー作だそうです。

 

ということでワクワクしながら本を開く。

 

「このミステリーがすごい!」第2位

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「屍人(しじん)」

という言葉を知らなかったのです。

 

なので最初にこのタイトル見て、

「屍人?しじん・・・。死人でなくて?」

と、思いスマホで調べてみる。

 

「・・・・・・!!」

ネタバレ嫌な人は、検索しちゃダメ、絶対。

 

(あらすじ)

葉村は神紅大学の一年生。

ミステリーが大好きでミステリ研に入ったものの、

部員たちは基本的なミステリーも知らず落胆する。

 

そんな羽村をミステリ愛好会に勧誘したのが、

三年生の明智。

明智は大のミステリーマニアで、自らも探偵の真似事をしており、

「神紅のホームズ」と呼ばれるミステリ愛好会の会長だった。

 

愛好会に入会した葉村だったが、なんと部員は他におらず、

日々を不毛に過ごしていたが・・・。

 

以下ネタバレ含みますのでご注意ください。

 

「このミステリーがすごい!」第3位

リアルミステリーを渇望している明智と葉村の元へ飛び込んで来た朗報。

映画研究部のメンバーが、OBが持つ別荘で心霊動画を撮影するというもの。

何とか参加したい明智。

 

探偵とは名ばかりのミステリ愛好会と違い、

実際に数々の事件を解決している神紅大学2年生の美女・剣崎と出会ったことで、

急遽3人で映画研究部の合宿に参加できることになったが・・・。

 

コナンとか金田一(孫の方)みたいな世界観が好きな人は絶対楽しい。

 

たぶん作者もこういう世界観が好きで、

作者の大好きな世界が、同じ趣味の人向けに書かれて、

「一緒に楽しんでいって!」と、言われているみたいな。

 

様々なキャラクターがいる大学生を中心にした集団。

お金持ちの洋館。

泊まりで参加、周囲に一般人はいない。

謎の脅迫状。

実は訳アリの参加者たち。

ひょんなことから混じった探偵チーム。

そして犠牲者が・・・!

といった、すごくベタな展開で、

 

正直ナメてかかっていて、

「あー、こういうタイプのミステリーね、

この先こうなって、この人が死ぬんでしょ~、

それでこの人のこのエピソードは闇過去のこれにつながるんでしょ~。」

と、安心しながら読んでいたら、どんどん裏切られる!

 

「屍人」はインパクト大の「予想外」だけど、

私はうっかり最初に検索しちゃったので、驚くことができなくて残念だった。

知らずに読んでたら「ええーー!本当に?」と楽しめただろうに。

 

個人的に、一番の予想外は明智さんでした。

いや、だって、こんなベタなキャラクターの人、

普通はこんな扱いにしない(笑)

 

最後まで読んで、

「え・・・?明智さん?本当に?」

と、遠い目をしました。

 

読んでいてすごく楽しかった~。

 

 

巻末に、鮎川哲也賞の選評が収録されていて、

他の候補作についても紹介されているのだけど、

 

一本木透さんの「だから殺せなかった」

という作品が気になる!

 

今年出版予定とのことなので、こちらも出版されたら是非読んでみたいです。

 

    
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