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羽田圭介 「成功者K」

ブックレビュー 羽田圭介「成功者K」

 

(あらすじ)

売れない作家だったKは、

芥川賞受賞をきっかけに「成功者K」となった。

 

TV、雑誌、様々なメディアに連日顔を出し、

雪だるまのように金も仕事も増えていった。

 

女にもモテた。

元々つきあっている彼女もいたが、

サイン会や出待ちで知り合う若くて美しい女性ファン、

受賞をきっかけに連絡してきた昔の女友達、

仕事先で出会う女優やアナウンサー、

言い寄って来る女たちを成功者Kは次々と抱いた・・・。

 

2017年11月放送のアメトーーク!「本屋で読書芸人」で

紹介された一冊。

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濃い!

とにかく濃い!

 

表紙からして濃い。

羽田さん、目力が強い。

 

読んでいないときに本を表向きに置いていると、

圧がすごいので、きちんと本棚に収納しなければならない。

 

体力気力がある程度ある時に読まないと、エネルギー取られる感じ。

 

読み始めてしばらくしてから、

「そういえば『情熱大陸』に出演されていたときに、

『今のこの状況(突然有名人になってTVや雑誌に出ずっぱりになる)

をいつか小説にしてやろうと思っている』と言っておられたなあ。」

と思い出す。

 

カトチエさんという歌人の方が出てこられて、

「どなたがモデルなんだろう」と調べてみると、

そのままの名前の方がおられて、

「そのまま・・・!」と驚く。

 

次々と美女を抱く成功者Kに、

「そういえば昔、林真理子さんが

『男の作家は売れるとものすごくモテるけど、

女の作家は売れても全然モテない。』とエッセイに書いておられたなー、

『情熱大陸』でも出待ちの女子がいっぱいいたなあ。

どこまでが本当のことなんだろう・・・。」

と思うけれど、

 

きっとKの警戒心が強くて神経質なところは、

ご本人とつながっていると思うので、

支障のないように真実が描かれ、

スキャンダラスに演出されてるのだろうな、と思う。

 

後半、新たな成功者である「M」が登場し、

 

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Kの華やかな日々に影が差し始め、

煙に巻かれるようなラスト。

 

読み終えると、

実際に本屋に行って、いろいろな本を手に取ってみたくなる。

並べてある様々な本がどんな顔をしているか、

それらがどんな流れで出版されて、

どんなふうに演出されて売られているのか、と。

 

成功者Kの計画通りなのかもしれない。

   
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