田舎暮らしと本と映画。

邦画と本と美味しいもののこと。旅と神社と美しいものが好き。

湊かなえ 「ユートピア」

ブックレビュー

湊かなえ「ユートピア」

 

 

 

(あらすじ)

人口七千人の港町・鼻崎町の仏具店の嫁である菜々子は

窮屈な田舎暮らしに鬱々としながら日々を暮らしていた。

 

菜々子の一人娘の久美香は交通事故をきっかけに車いすでの生活であったが、

町内のお祭りをきっかけに同じ小学校の上級生である彩也子と友達になる。

 

二人は仲良くなった記念に翼の形のストラップをペアで購入し、

彩也子はそのストラップをモチーフに詩を書いた。

 

新聞に掲載された彩也子の詩を読んだ

ストラップの製作者で町内在住の陶芸家であるすみれが、

その詩を自分のHPに掲載したいと申し出るが・・・。

 

以下ネタバレ含みます。

 

主要登場人物たちの夫やパートナーが勤務する

大手食品加工会社「ハッスイ」のモデルは「ニッスイ」さんなのかなあ、

と思わず社名で検索をしてしまう。

 

「ニッスイ」さんは下関市に創立された会社だそうで、

きっと「鼻崎町」は、

中国地方の日本海とか瀬戸内海に面した港町なんだろうなあ、

とイメージしながら読み進める。

 

いかにも実在の何かがモデルとされている感じだと、

それについて知ってから読むとイメージしやすくて楽しい。

 

湊さんは地方の小さな町で育って、今も別の小さな町で暮らす方。

田舎暮らしのいいところも悪いところも味わいつくしておられると思うのだけど、

そのリアルさがひしひしと伝わってくる。

 

現役田舎暮らしの身としては、登場人物の一人一人に、

「あーいるいる周りにこういう人!」と苦笑しながら読んでしまう。

 

商店街の仏具店のお嫁さんである菜々子の、

「嫌なことがあると花のモチーフを編んで一旦発散して、

でもそれをつないでストールにしてしまったら、

まとってこの町を出て行ってしまいそう。」

とか、リアルだわ~。

 

都会からIターンしてきた売れない陶芸家のすみれの言う

「この町の魅力に一番気付いてないのは、地元の人々だ。」

というのもよく言われるし。

 

菜々子の義母の失踪、町で昔起きた殺人事件・・・、

物語に点在する謎はあれども、メインの物語と離れたところにあるので、

どんな風に終わるのだろう?と気になって一気に読み進めてしまう。

 

殺人事件は起こるけれど、でもそれはこの作品のメインではなくて、

それぞれ立場の異なる女性三人の心理描写をぞわぞわしながら味わう作品でした。

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

koromo8oo8.hatenadiary.com

 

 

 

 
にほんブログ村

koromo8oo8.hatenadiary.com