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乾くるみ 「物件探偵」(備忘録)

乾くるみ「物件探偵」(備忘録)

 

 

可愛い表紙と興味深いタイトルでジャケ買い。

 

「物件探偵」ってどういうことかしら、

犯行現場的な場所を徹底的に調べて、

それだけで謎を解くのかしら、

と、ワクワクしながらページをめくる。

 

6つの物件があって、それぞれを購入したい人がいて、

でも購入したら(しようとしたら)トラブルが起きて、

それを「物件探偵・不動尊子(ふどうたかこ)」が解決する、

という6つの短編集。

 

①田町9分1DKの謎(1,200万円)

中山は静岡県の製茶販売会社で働く42歳のサラリーマン。

両親の離婚後、家を出て行った父が亡くなり、

2,000万円の遺産を相続した。

これをきっかけに中山は東京にマンションを購入し、

家賃収入を得ようと考えるが・・・。

 

②小岩20分一棟売りアパートの謎(4,040万円)

27歳の国語教師・万記子はネットの広告で、

自分が住んでいるアパートが、

一棟まるまる売り出されていることを知る。

 ならばいっそローンを組んで自分が買ってしまおうか、

と考えたと同時期に、部屋で不思議な出来事が起きる・・・。

 

③浅草橋5分ワンルームの謎(980万円)

会社員の谷は住んでいるマンションの真上の部屋の足音が響くことに悩んでいた。

そんなある日、その部屋が売りに出されていることを知る。

真剣に購入を検討しているところに、

離婚した妻が火事で亡くなったとの知らせが届くが・・・。

 

④北千住3分1Kアパートの謎(賃貸・5.0万円)

個人経営の書店「観音堂書店」の店主である山田タツ子は、

不動産会社社員の大田原の提案に困惑していた。

タツ子が所有している古いアパートの近くに大学ができたため、

家賃を上げないかと提案されていたが・・・。

 

⑤表参道5分1Kの謎(1,580万円)

三ヶ月前に定年退職をした吉田はセカンドハウスを探していた。

退職後、毎日家にいると

妻と娘たちが自分のことを持て余していると感じたからだ。

唯一の趣味である野球観戦の日に滞在できる部屋を探そうと、

吉田は神宮球場付近の物件を探していたが・・・。

 

⑥池袋5分1DKの謎(1,200万円)

化粧品会社勤務13年目のサラリーマン・興水は、

利便性が高く値段も手ごろな物件が売り出されていることに興奮していた。

しかし、その部屋は前に住んでいた住人が部屋で亡くなっていた。

気にならなかった興水は購入手続きを進めるが・・・。

 

物件探偵・不動尊子は、15歳の時に宅建を取得。

大学を卒業後働きだしてからは「物件の気持ち」がわかるという。

 

各話の後半に突然現れ、

「部屋が泣いています。」

「アパートが悲鳴をあげています。」

などと各話の主人公たちに告げ、一緒にトラブルを解決してくれる。

 

すごーく、連ドラ向けだと思う。

そのうち本当に放送されそう。

 

おもしろいし、わかりやすいし、グロい事件は起きないし、

幅広い年齢層の人が安心して見られそう。

 

不動尊子役には、

勝手に貫地谷しほりさんとか多部未華子さんとか

当てて読んでいたけど、

スーツ姿で不思議ちゃんな雰囲気を演出すれば、

たぶん女優さんはだれでも対応可能な感じ。

人気が出ればシリーズ化も可能だと思うし。

 

読み終えた後、

自分の部屋は穏やかな気持ちでいてくれてるかな、

嬉しい気持ちで私を住まわせてくれてるのかな、

と、壁や天井を見つめていました。

 


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