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田舎暮らしと本と映画。

邦画と本のレビュー。旅と神社と美しいものが好き。

三浦しをん 「天国旅行」

ブックレビュー 三浦しをん「天国旅行」

「心中」をテーマにした短編7本が収録されています。

 

 

 

 「心中」といっても太宰治作品のような物語が綴られている感じではなく、

 

読み終わってから、

「本書は、『心中』をテーマにした短編集である。」

との一文を読んで、

「ああ、言われてみればそうかもしれない。」と、

パラパラと各編をめくってしまうような、間接的な描かれ方。

(私は「死」がテーマなのだろうと思っていました。)

 

中盤に収録されている作品数本は、

「世にも奇妙な物語」とかで実写化されそうな不思議物で、

正直、

「いつもの読み応えのあるしをんさんの作品とはちょっと違うかなあ。」

と思いながら読み進めて、最後の短編。

 

「SINK」

 (あらすじ)

悦也は故郷の街を離れ、東京で門扉や街灯等の金属造形を仕事にしている。

幼なじみの悠助も東京で建築士として働いており、

二人は大人になっても一緒だった。

 

悦也は一家心中の生き残りだ。

よき理解者として子供の頃からいつも悦也のそばにいる悠助に対し、

悦也は不快感を抱いていたが・・・。

 

読み終わるとじわじわといろいろな自分なりの考察がこみあげてきて、

読み返すとまた違った印象の作品のように見える。

 

BLの香りがするんだけど、しをんさんだからそうよね?

 

この作品は映像化したら美しいと思った。

30代前半位のの憂い気で、無骨だけど美しさを持つ役者さんで見たい。

 

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