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映画試写会 「藁の楯」

映画「藁の楯」の試写会に当選し、

仕事終わりに車を飛ばして見に行ってきました。

(こちらはお引越し記事です。投稿日は2013年4月26日)

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映画レビュー「藁の楯」

 

 

監督 三池崇史

原作 木内一裕

出演 大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、岸谷五朗、伊武雅刀、永山絢斗ほか

 

www.youtube.com

 

不愉快な作品だった。

でも、見てよかった。

 

(あらすじ)

財界の大物・山崎努の7歳の孫を惨殺した藤原竜也。

同じ罪状での前科あり、反省の色はなし。

福岡県で潜伏中。

 

憎しみが収まらない山崎努はマスコミを買収し、

「藤原竜也を殺した者には10億円差し上げます。」

と、新聞に全面広告を出す。

 

即日、日本中から命を狙われる藤原竜也。

 

彼を東京の警視庁へ安全に護送するために呼ばれた、

大沢たかおと松嶋菜々子を含む5人のSPと1人の刑事。

 

10億円の懸賞金に目が眩んだのは、血の気の多い一般人だけではなかった。

身内のはずの警察や、空港職員、機動隊員などにも次々襲われてしまう。

 

誰のことも信じられない中、護送のリミットは48時間。

無事に警視庁まで移送することはできるのか。

 

○大沢たかお

妻を事故で亡くしたSP。

すごい迫力。

演技もアクションも素晴らしかった。

憎しみの表情も、悲しみの表情も、見る者の心に響いてくる。 

 

○松嶋菜々子

シングルマザーのSP。

凜とした公務姿はとても美しいけど、

むくんだ頬にほうれい線、目の下のたるみ。

「・・・!!松嶋さん、老けたなー。」

と思いつつ観賞していたら、これは後半への伏線。

敢えての「老けた菜々子」が、演出として生きてくる。

 

○藤原竜也

幼児趣味の性犯罪者。

作品内でも、番宣でも連呼されているけど、見事なまでの「人間のクズ」。

最初の設定だけでも充分「クズ」なのに、

その「クズさ」が話が進むにつれてどんどん増していく。

 

心をわさわさと振るわす強烈なキャラクター。

あまりの強烈さに、映画が終わった後の帰りの車の中、

「藤原竜也以外なら、誰がこの役を演じきることができるのか。」

という話題で延々と話し込むことになる。

 

間違いなく演じてくれそうなのは、山田孝之さん。

個人的には、風間俊介バージョン、

いっそ、神木隆之介バージョンや

本郷奏多バージョンも見てみたいぞ!

 

 物語の冒頭では、

「どんなクズであろうと、

生かして証言台に立たせるべきではないか。」

と思いながら見ていた。

 

しかし、護送途中にどんどん辛いことが起きてしまい、

登場人物も、見ている自分たちも、

どんどん感覚が麻痺してゆく。

 

そして、緩やかに

「こんな人、死んだ方がいいかも・・・。」

と、思い始めるようになる。

 

そして、そんな気持ちで鑑賞している自分に気付いて、ゾッとし、

「藁の楯」というタイトルがじわじわと染みてくる。

 

結末の後味は決してよくないけど、

救いも感じることができ、「見てよかった」と思える作品です。


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