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田舎暮らしと本と映画。

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出雲伝統芸能フェスティバル鑑賞記(2013)中村獅童

舞台

こちらは 2013年に鑑賞した、中村獅童さんの奉納歌舞伎鑑賞レポです。

元記事の作成日は2013年8月3日。

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毎年、出雲大社周辺にて、

「出雲伝統芸能フェスティバル」というイベントが開催されており、

若手の伝統芸能の役者さんが出雲大社の敷地内で舞を奉納されます。

 

今年の演者さんは、中村獅童さん。

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当初、屋外での演舞の予定だったけど、この日は大雨。

「神楽殿」という、

出雲大社の中の結婚式やご祈祷を受ける場所へ会場が変更になる。

 

「神楽殿で、神様と一緒に歌舞伎観賞なんてオツだわあ~!」

と、楽しくなってくる。

 

まずは、石見神楽の「頼政」という演目を観賞。

初めて見た演目だったけど、わかりやすくておもしろかったー。

 

平安時代の町中に夜な夜な物の怪が現れるので、二人の武士が退治に出かけるお話。

 

猿に似た物の怪が、ショッカーみたいにしゃーっと出てきて、

二人の武士はそれをバサバサと切り捨てる。

 

「あらら、結構あっけなく退治しちゃうのね?」

と、思っていると、「どど~ん!」とラスボスが出てきて、

切って、切って、最後は弓で射って・・・!


雄雄しい舞に大太鼓や笛の競演と、大迫力でした。

会場も興奮して拍手喝采!!

(中村獅童さんトークショー)

演舞の前に、なんと獅童さんのトークショーあり。

黒のお着物で登場。

獅童さんは現在、大河ドラマ「八重の桜」にご出演中。

 その大河ドラマを4日前にクランクアップしたばかりだそうで、

がっしりした印象の獅童さん。

黒い!イカツイ! 

 

「さっきの神楽すごかったですね~」

と、客席に笑顔で話を振ってくれて、親しみやすいお兄ちゃんって感じ。

 

司会者と一緒に無難に、あれやこれやとトークした後、

なぜかQ&Aコーナーに突入。

 

このイベントは無料で、抽選で当選した人が参加している。

おそらく主な客層は、地元のご年配の方々。

「中村獅童さん!?

地元でそんな有名な役者さんが舞うってことなら是非見たいわ~。」

と、いう方々が多かったと思う。

 

加えて、島根県民はほとんどの人がとてもシャイ。

それなのに突然、

「獅童さんに聞きたいことはありませんか?手を挙げてください!」

と言われてしまったため、ほとんどの観客は静かにびびっていた。

 

「・・・・・」な反応に、

「こんな機会はないですよ!」と、慌てた様子で煽る司会の方。

そんなこと急に言われても・・・。

たぶんみんな「竹※※子」しか、頭に浮かばず困っている。

イベント会社のOLである同行の友人は、

「ああ・・、私が主催者側だったら、

『万が一の時は手を挙げてくれる要員』を、座らせておくのに・・・」

と、隣で困惑している。

やっとご年配の女性が手を挙げて、

「ここは縁結びの神様ですけど、獅童くん結婚は?」

 

「・・・・・!!!(そこを聞くかー!!)」

と、ザワめく会場。

 

獅童さん、動揺する様子もなくニッコリ笑って、

「次は、一般の人がいいですねえ。」

 

会場爆笑。

なんてサービス精神が旺盛で、おおらかな心の役者さんなんだ・・・!!


(奉納舞「雨の五郎 」)

獅童さんがトークの後に舞った演目。

 

【あらすじ】

五郎さんというイカツイ男が、恋人である遊女に会うために離れた廓まで山道を行く。

雨が降っていて蛇の目傘さしてる五郎さん。

途中、お酒を飲んだり、恋人からの手紙を読みかえしている五郎さん。

そんな五郎さんに襲い掛かる行きずりのチンピラ。

華麗に退治してまた、山道を行く五郎さん。

 

私のような歌舞伎初心者にもすごくわかりやすかった。

恋人の手紙を読んでいるときの柔らかい雰囲気と、

チンピラをぶっとばす雄雄しい雰囲気を、

獅童さんはちゃんと舞い分けていて、とても見応えがありました。

 

正直、このイベントを見る前は、

「ちょっと苦手な役者さんだなあ」って思っていたのだけど、

トークのときのおおらかな印象と、舞の迫力に、

すっかり印象が変わったのでした。


獅童さんが大河ドラマで演じる役は、あと数回放送でお亡くなりになるらしいので、

残りの物語を楽しみに見せてもらいます。

 

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