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田舎暮らしと本と映画。

邦画と本のレビュー。旅と神社と美しいものが好き。

ゲキ×シネ 「朧の森に棲む鬼」

ゲキ×シネ 映画

アンコール上映で、ゲキ×シネ「朧の森に棲む鬼」を見てきました。

 

「ゲキ×シネとは?」

劇団☆新感線が、東京・大阪にて上演する人気の舞台作品を、

全国の映画館で鑑賞できる新しい形のエンターテインメントです。

 

 2007年1月公演 劇団☆新感線

作  中島かずき

演出 いのうえひでのり

出演 市川染五郎、阿部サダヲ、秋山菜津子、真木よう子、高田聖子、粟根まこと

小須田康人、田山涼成、古田新太ほか

 

www.youtube.com

 

「その<悪>は、とどまることを知らない」

 

主演は市川染五郎。

一介のチンピラが、神々の住む神秘森の美しい魔物と出会い、

その命と引き替えに、王の座を約束される取引を交わす。

 

野心と嘘で満たされている染五郎の「舌」

その舌と同じように滑らかに動く剣を与えられる。

都に向かい、悪行の限りを尽くして、王にのしあがるまでのお話。

 

なんて暴力的で、下劣で、卑しい男なんだろう。

 

女は基本、手篭めにして、利用する、殴る、殺す。

男は基本、仲間のふりをして、利用する、斬る、殺す。

 

私は失礼ながら、今まで染五郎さんのことを、

「髭の青いお坊ちゃま」くらいにしか思っていなかったのだけど、

所作も姿勢も美しく、迫力があって映える。

座長の古田新太も喰う勢い。

声が連日の舞台ですっかり枯れてしまっているのも、むしろセクシーでいい。

 

 2007年に上演された作品ということで、

この頃は「ゆくゆく全国の映画館で上映する」なんて思っていなかったのかな。

 ほかのゲキ×シネ作品に比べてだいぶ大人向きな感じ。

 

男女が目合うシーンも「じゃじゃーん」と出てくるし、

染五郎が、敵兵の真木よう子を縛り上げてひざまずかせ、

呪いの人形(木彫りのハンディサイズで、まるで・・・)を口に突っ込み、

「噛むんじゃねえぞ、けけけ。」

って笑ったときはどうしようかと思った。

 

森の場面では照明やモニターを駆使していて、

映画館にいながら本当に深い森の中にいるような気分になったし、

(実際に舞台を鑑賞された人ならきっとなおさら!)

ざあざあと舞台で本物の滝が流れて、

「これどうなってんの?」って思ったし、

映画館で見ても大迫力の演出でした。

 

救いのない主人公をずっと見ていると心がしんどくなるのだけど、

阿部サダヲの存在が気持ちを和ませてくれた。

 

真木よう子は美しかった。体も張ってた。

 

 仕事終わりに、車を飛ばして見に行った甲斐があった作品でした。

 

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