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田舎暮らしと本と映画。

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朝井リョウ 「桐島、部活やめるってよ」

ブックレビュー 朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」

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朝井リョウさんを知ったきっかけはこの本だったのに、

遅ればせながら今回初めて読んだ。

 

タイトルにまでなってるのに、

肝心の「桐島くん」本人は一切登場しないということだけは知っていた。

 

男子バレー部のキャプテンである「桐島」が退部した。

物語は桐島と同じ高校に通う5人の高校生の目線により語られていく。

 

各章の冠になっている5人の男女の他にも登場人物が出てくるのだけど、

恥ずかしながらなかなか名前とキャラクターを覚えることができず、

(外国の推理小説を読むときによく陥る状態。

少し間が空くとすぐ「この人誰だったっけ??」となる・・。)

 

スマホで映画版のキャスト紹介の画面を時たま見ては、

「あー、はいはい、バレー部のあの子の彼女ね。」

などと確認しながら読んでおりました。

 

映画版、まだ見たことないんだけど、

東出昌大さんと神木隆之介さんが同級生役って違和感ないのかしらん。どきどきどき。

 

学校、というわかりやすく狭いヒエラルキーの中で生きる登場人物たち。

 

もし、この本が学生時代に存在していて、

学生時代の「私」が読んだならば、

 

華やかでヒエラルキーの頂点に存在する人たちよりも、

ダサくても「好きなもの」に向かってる人たちの方が、

ずっと輝いているんだってことに気付けるかな。

 

「好きなもの」のことを「好きだ」と認めて、そこに情熱を捧げることは、

外見を整えて華やかな日々を送ることより、ずっと難しくて、

みっともない自分と向かい合う強さも必要だということに気付けるかなあ。

 

ヒエラルキーの上層界にも存在せず、

かといって夢中で打ち込むものもなかった「学生時代の私」は、

きっと読んでるうちに居心地が悪くなってしまって、

途中で閉じてしまったりしそうだ。

 

 「宏樹、くん」の目に映る映画部のふたりが美しくて、

竜汰の目に映る部長も美しくて、嬉しかった。

 

 大人になった私は、読み終えた後、

「桐島くんは、きっと彼女とも長くないな~。」

と、余計な憶測もした。

 

近いうちに映画版も見てみたいと思います。

(その後鑑賞しました)

映画 「桐島、部活やめるってよ」 - 田舎暮らしと本と映画。

 

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