読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

田舎暮らしと本と映画。

邦画と本のレビュー。旅と神社と美しいものが好き。

初めての文楽鑑賞

こちらはお引越し記事です。投稿日は2014年3月10日。

************************************************************************

初めての文楽鑑賞に行ってきました。

文楽に興味を持ったきっかけは、三浦しをんさんの「仏果を得ず」を読んだこと。

↓↓ブックレビューも書きました。

三浦しをん「仏果を得ず」 - 田舎暮らしと本と映画。

 

この本、本当おもしろい!

NHKさん!高良健吾くんあたりでドラマ化してくださーい!! 

 

で、ここから「あやつられ文楽鑑賞」という、しをんさんのエッセイも読み、

 

 読み終わるころには、すっかり

「生で見てみたいなあ・・・」と思うように。

 

「大阪の国立文楽劇場とかかなあ・・」

と、思っていたら、なんと!地元で公演が!

しかも、上演前に初心者向けの解説もつくとか。

わーい!助かるー!

というわけで、昨日行ってきました。

 

「文楽って・・・要は人形劇でしょ?

ご年配の方が見るようなので、うちら見てもつまんないし。」

と、今まで私は思っていた。

結果としては、とてもおもしろかったです。

 

  演目は「日本振袖始」

 

 舞台ははるか昔の島根県。

大蛇による水害に困る村人は、年に一度いけにえとして若い娘を差し出していた。

大蛇の正体は、美しい女を羨む醜い容貌の「岩長姫」という人間の姫だった。

今年のいけにえは「稲田姫」。

 

毒酒を用意し岩長姫に備えるが、

すべて飲み干されてしまい、稲田姫も食べられてしまう。

 

そこへ現れたスサノオノミコト。

大蛇に変身した岩長姫の首を落とし、腹をかき切り、

稲田姫を助けてめでたしめでたし。

 

 文楽は、「人形遣い」「太夫」「三味線」の3つの担当からなるお芝居。

 

しをんさんのエッセイによると、それぞれ人気の方には追っかけが付いてて、

「この作品が見たい」

というスタンダードな文楽ファンのほかに、

「人形遣い○○さんの追っかけ」とか

「太夫の○○さんの追っかけ」とかもあるとか。

「そうなの!?だってほとんどの演者さんがおじいちゃまなのでは??」

と、思った。(違う)

あと、

「一つの人形に3人も人が付いていると見にくくないのかな」

とも思った。(そんなことない)



それがですね、演者さんたちとても素敵だったのです。

文楽ってとても艶やかなエンターテインメントなのですね。

 

f:id:koromo8oo8:20150915201547j:plain

今回来られていた、豊竹希(とよたけのぞみ)大夫。(左)

 シュッとしてて、凜としたイケメンさん。

 

希大夫のええ声と、キリッとしたお着物姿に

「ほえ~・・・」となっておりました。

 

f:id:koromo8oo8:20150915201652j:plain

そして、人形遣いの桐竹勘十郎さん。

 人形遣いさんは、みなさん女形の役者のようなしなやかで妖艶な動きで、

人形に命が吹き込まれていきます。


人形はもちろんずっと同じ表情だけど、

人形遣いさんの動きで悲しみに打ち震えているようだったり、

狂気の表情を浮かべているようにも見える。



すごーい!

 

それで、この日出演されている人形遣いさんの中でも勘十郎さんは圧巻。

勘十郎さんご本人も、匂うような色気です。


勘十郎さんに命を吹き込まれた岩長姫からは、

妬みも、狂気も、生きながら蛇になってしまった哀しさも、

胸が苦しくなるくらいに伝わってくる。


岩長姫が毒酒を飲み干し、

のたうちまわりつつも稲田姫を食べちゃった頃には

すっかり物語に感情移入してしまい、


遅ればせながらスサノオノミコトが登場して

「じゃーん!」と見得を切ったときには、

 

 「おっそいわ!!」

「『じゃーん!』じゃねえわ。」

と、心の中でイチャモンをつけてしまう。



個人的に歌舞伎や能よりとっつきやすいかなあ?と思った。

短くてわかりやすい演目から、今後少しずつたしなんでいこうと思っております。

 

このブログの目次 - 田舎暮らしと本と映画。