田舎暮らしと本と映画。

邦画と本と美味しいもののこと。旅と神社と美しいものが好き。

柚月裕子 「検事の本懐」

柚月裕子さんの作品を読む日々は続いています。

今回は「検事の本懐」

 

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 こちらの作品は、

「最後の証人」の弁護士・佐方貞人の検事時代のお話だそうで、

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順番的には「最後の証人」→「検事の本懐」だったみたいだけど、

いきなり「検事の本懐」を読んでも問題なく楽しめました。

 

本を読むときは、

勝手に俳優さんを当てて読むことが多いのだけど、

今回の佐方貞人シリーズは、

上川隆也さんですでに実写化されているとのことなので、

上川さんをイメージしながら読む。

 

「検事の本懐」

 

「検事の死命」

 

5つの作品が入った短編集でした。

 

大事なネタバレはしていないつもりですが、

詳細を知りたくない方はご注意ください。

 

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それぞれの物語ごとに違う主人公がいて、

その主人公の抱える問題の先に佐方貞人検事が現れる、というスタイル。

 

①「樹を見る」

米崎東署署長の南場は、連続放火犯の追跡に苦戦していた。

 

南場の警察学校の同期で、

出世コースに乗ったかつてのライバルである佐野は、

南場を追い越してしまった今も露骨な態度で、

放火犯を捕まえられない南場を皆の前で攻め立てる。

 

執念の捜査の末、

南場は新井という放火の前科を持つ男にたどり着く。

しかし、現行犯逮捕でなければ佐野の妨害に合うかもしれない。

 

そこで、旧知の仲である米崎地検の副部長・筒井に

ある頼みごとする南場だったが、

そこで任官されたばかりの佐方貞人検事を紹介される・・・。

 

②罪を押す

米崎地検に被疑者が取り調べのために送られて来た。

送られて来た男は、副部長の筒井がよく知っている、

窃盗や無銭飲食などを繰り返し、

外と刑務所を行き来しながら生きる「ハエタツ」だった。

 

三年前に別件で実刑となったハエタツは家族にも縁を切られていたらしい。

出所したハエタツはその足でディスカウントショップに行き、

その店で時計を盗って逃げた疑いがかけられていた。

 

「刑務所に戻りたいだけだ」

こみ上げてくる怒りを抑え、

筒井はハエタツを佐方貞人検事に託した。

 

③「恩を返す」

広島で美容師として働く天音弥生は結婚を控えていた。

しかし弥生は脅されていた。

 

かつて悪い仲間とつるんでいた頃に、暴行被害に合い、

犯人が残していたその際の映像を押収した警察官から

「婚約者に見られたくなければ金を払え」と脅されていた。

 

弥生はかつての同級生に頼る決心をした。

12年ぶりに会うその男は、現在米崎地検で検事をしているはずだ・・・。

 

④「拳を握る」

山口地検の若手事務官・加東は、

コンビを組んでいるベテラン検事・先崎と共に、

東京地検特捜部が捜査する贈収賄事件の応援人材に選ばれた。

 

世間が注目する重要な事件に関われる喜びを味わい、

身が引き締まる思いで東京地検勤務の初日を迎えた加東であったが、

受付で同じく応援に呼ばれたという若い男と一緒になる。

 

しわくちゃのスーツにぼさぼさの髪、

だらしのない恰好の男に目を奪われる加東。

 

しかも男は検事だった。

米崎地検が自信を持って送り出した人材だというが・・・。

 

⑤「本懐を知る」

元新聞記者で現在はゴシップ雑誌のライターである兼先は、

連載中の「闇の事件調書」のネタを探していた。

 

後輩との雑談をきっかけに思い出した、

兼先の古巣である「安芸新聞」が報じた

ある弁護士が業務上横領の末に実刑となり、

獄中死した事件がどうにも気になりだした兼先は広島に向かった。

 

亡くなった弁護士の名は、佐方陽世。

弁護士が実刑を受ける例はほとんどない。

横領した金をすべて返した佐方弁護士はなぜ実刑となったのか。

 

佐方弁護士の息子が現在検事になっているらしい。

話は聞けるだろうか・・・。

 

 

これまで読んだ作品と同様、

読みやすく、おもしろくて一気に読めるけれど

なかなか内容が重たい。

 

特に③の「恩を返す」は、

女性が暴行された末、

その事件をネタに現職の警察官に脅されるというヘビーな本題に加えて、

若き日の佐方少年(⑤で出てくる亡くなったお父さんが捕まっている頃)も、

辛くて読んでいてしんどかった。

 

ヘビーな小説を読むと読後のダメージが大きいので、

むやみに攻撃的なものであれば読まないようにしているのだけど、

 

「生きていてやりきれない思いになるような経験を時に人はしてしまうが、

淡々とやるべきことをやり真実を見誤らなければ、その先に光がある」

 

全話に共通するそんなテーマを感じとって、どんどん次の話が読みたくなってしまう。

 

私は②の「罪を押す」が好きです。

これも実写化されているのかなあ。

これ、映像でみたらたぶん泣いてしまう。

 

さて、これはもう次の柚月作品は「最後の証人」を読まねば!

佐方貞人シリーズを全部読んだらドラマも見てみようと思います。

 

   
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